こんにちは、しいです!
我が家では、家を建てる際に「小屋裏」というスペースを広く設けました。
小屋裏を子どもの遊び場として活用するために音と振動の対策を行ったので、詳しい内容をまとめてみたいと思います。
アパート暮らしをしていたときに下の階に音が響かないよう対策をしていたのですが、効果があるのか分からなかったので今回は戸建ての上の階・下の階で比較して検証していきます!
・部屋の防音、防振対策をしたい
・足音が気になるので対策をしたい
・シアタールームの防音アイディアを探している
・対策をしてどのくらい効果があるのか知りたい
こちらの方法だと8畳ほどの部屋の場合3万円以内でできました!
マンションやアパートなどの賃貸でもできる内容になっています。
女性1人でもできました♪
後付けのDIYとなるため完全防音にはなりませんが、音や振動を少しでも軽減したいという方に読んでいただきたいです!
戸建て小屋裏スペースの防音・防振対策をする
我が家は桧家住宅というハウスメーカーで注文住宅を建てました。
桧家住宅では強みの一つとして、「固定階段付き小屋裏収納」というものを売りにしています。
通常小屋裏というとハシゴで上がる場所を想像しますが、桧家住宅の小屋裏は天井の高さに制限(140㎝)はあるものの、高さ以外は普通の部屋と変わりなく使用することができる部屋になっています。
設計当初はシアタールームとして使用する予定だったのですが、まだ子どもが小さいため一緒に映画を楽しめる年齢になるまでは遊び場にしよう!と考えました。
部屋の位置
小屋裏は2階から続く階段を上ると左右にあります。
今回は広いほう(黄緑の部分)を子どもの遊び場として使用することにしました。
広さは約8畳です。
引き渡し時の内観はこちらです。
階段を登って右を見るとこんな感じで天井が低くなっています。
反対側からの様子
奥には階段と、もうひとつの小屋裏スペースが見えます。
準備・用意したもの
遊び場を作るにあたり、まずは音・振動対策を考えました。小屋裏の真下が子どもの寝ている部屋になっているためです。
子どもと一緒に使う以外に用途はなく子どもが寝ている=小屋裏がうるさくなることはまずないのですが、
今後シアタールームとして使用することも考え、引き渡しすぐで何も置いていないうちに対策をしておかないと後々面倒だなと思ったからです。
対策としては、こちらの3つを用意しました。
・防音シート
・遮音テープ
・ジョイントマット
防音シート
サンダムという商品で、ゴムでできており長いシート状になっているマット。
防音室や苦情対策に使用でき、ハサミで好きな長さに切ることができます。
もともとは建築段階でフローリングの下に敷き込んで使用するものですが、今回は後付けとして使用してみました。
遮音テープ
サンダムの防音シートと同じ素材でできており、シートとシートの隙間から音が漏れるのを防ぐために使用するテープです。
ジョイントマット
表面がコルクでできていて、子どもが遊んでも滑ったり引っかかったりしないようになっています。
表面がコーティングされているため、子どもがおしっこをしてしまったり飲み物をこぼしてしまっても染み込むことなく拭き取ることができます。
ジョイントマットはアパートで生活していたときから使用していて、防音・防振効果がありそうだなと感じていたので今回も採用しました。
通常のジョイントマットは30cmですが、今回使用したマットは45cmの大判です。
設置方法
方法はとても簡単です。
床を綺麗に掃除してから、防音シートを全面に敷いていきます。
ゴム臭が強く、ロールのままだとかなり重たいので1人で作業するのはそこそこ大変でした…笑
曲がらないように角度を確認して、防音テープを貼っていきます。
全面に敷き終わるとこんな感じになりました。
防音シートもジョイントマットもハサミで切ることができるので、壁側ギリギリまで敷くことができました!
コルクのため1枚1枚若干色味に違いがあり、ちぐはぐな感じもありますが遊び場として色んなおもちゃを置いて使用するため隠れるかなと思いあまり気にしないことにしました。
何枚か直したんですが一生終わらなさそうなのでやめました笑
防音・防振の効果
商品の性能について
防音シートとして使用したサンダムCZ-12の防音性能はこちらです。
音響透過損失は、壁の材料層への入射音と、材料層と通った向こう側から出る透過音の大きさの差のことです。数が大きいほど防音性能が高いということになります。
13dB/125Hz
子どもが走る音・重いものの落下音くらいの周波数の場合、透過損失は13dBです。
16dB/500Hz
男性の話し声くらいの周波数の場合、透過損失は16dBです。
20dB/1000Hz
女性の話し声くらいの周波数の場合、透過損失は20dbです。
25dB/2000Hz
赤ちゃんが泣いたときくらいの周波数の場合、透過損失は25dBです。
数字だけみてもうまくイメージができないので日常生活音の目安を載せておきますね。
例えば子どもの走る音が50~66dBなので、仮に55dBとした場合、
子どもが走る音くらいの周波数(125Hz)の透過損失は13dBのため、下に響く音の大きさは23.6パーセント軽減することができる計算になります。
敷くだけで効果が出るのはすごいですね。
音の大きさの目安はこちら。
コルクのジョイントマットについては防音・防振の効果は感じますが具体的なデータはありませんでしたので、自分の体感と、iphoneの騒音測定アプリでどの程度違いがあるのか書いていきたいと思います。
実際の音(録音したもの)と体感
実際の音がどのくらい変わるのか録音をしてみました。
対策を行った部屋の真下の部屋にiPhoneを置いて録音しています。
①かかとから歩いた音
②30cmほどジャンプした音
③走った音
④硬いもの(トミカのおもちゃ)を50cmの高さから落とした音
対策前 ※33秒あたり おもちゃの落下音が大きいので注意
対策後
結構違いがあるのが分かりますでしょうか?
防音・防振性能の体感としては全体的に硬かった音が丸くなり、走る音や物が落ちる音はかなり軽減されているように思います。
ジョイントマットを敷いているため物を落としても大きな硬い音は出ず「ドッ」と鈍い音がします。
今回はややオーバー気味にかかとから歩いてみたのですが、普通の足音なら気にならないレベルまで軽減されるのではないでしょうか。
アプリを使用して音量を測ってみました
実際の音量を数値でみるとどう変わったのでしょうか?
iPhoneの騒音測定のアプリ「騒音測定器 – Simple Sound Meter」を使い、対策をする前と後で比較をしてみました。
それぞれ左が対策前・右が対策後になります。
大人がかかとから歩いたとき
→ 10dBほど軽減できた
大人が30cmほどジャンプしたとき
→ ほぼ変わらず。音よりも振動が大きいせい?
硬いもの(トミカのおもちゃ)を床から50cmから落としたとき
→ やや軽減できた
数字でみるとそこまで大きな差はないように感じますね。
音の比較については、家の構造や気密性などでも状況が変わると思いますので
あくまで我が家の場合として、参考程度にみていただければと思います。
今回は安価でできる部屋の騒音・振動対策についてまとめてみました。
この記事がお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!